こんにちは。
飯田橋にあるカウンセリング・オフィス、サードプレイスのナカヤマです。
サードプレイスに休業要請は出されていませんが、今の状況では、私を含め多くの人々の接触の機会をなるべく減らすことが喫緊の課題ですので、4月の予約のほとんどをGW後に移動し、今のところ、必要・緊急、またはオンラインのセッションのみとなりました。
その結果、私にとってはまとまった休暇を取ったような、思わぬ状況になったのです。
腰痛があるため、散歩は欠かせません。朝起きて、天気が良ければ外に出て気の向くまま歩き回ります。
何しろ時間はたっぷりありますので、ご飯の支度は例えば、パスタを手打ちするところなんかからはじめます。そうすると料理に長い時間がかけられます。
ある日は、庭に伸びた雑草をなんとなく抜いてみたりします。
またある日は、伸びてきた自分の前髪を切ったり、白髪になった部分をヘナで染めてみたりします。
ご飯をゆっくり食べて、いつもはためておく洗い物もコマコマ片付けて、猫をあやしたり、漫画を読んだり、思いついてYouTubeの動画を見ながら一緒に動いて息をゼーハーさせていると、あっという間に夜になって眠くなります。
そうして私は殆ど頭を、脳みそを使うことなく一日を終えるのです。
時折、セッションの準備をしたり、送られてきた論文を読んだりもしますが、それらは膨大な日常に埋もれていくような感覚とともに流れていきます。
一方ニュースでは、毎日のように感染者や死者の数が更新され、医療体制が逼迫している様子が伝えられます。
医療機関では、例えば医療用マスクなどの基本的な装備さえ足りない状況だそうです。
多くの医師や看護師にも感染し、世界では沢山の死者が出ています。
今ここで、懸命にウィルスと闘っている当事者や医療関係者の人々には、本当に頭が下がるような思いで、言葉もありません。
そして、感染症に対する畏怖と自分の無力さに、心細い気持ちになります。
このような「あたらしい日常」をどう捉えたらいいのか、これにはなかなか慣れることができませんが、一日一日を、私なりにやり過ごしているところです。